動画・カメラをやっている人だと表現力をつけたいと思うところ。特に人物やモノなどにフォーカスを当ててボケ味を出したいとき、単焦点レンズが有効です。
私はGH5を利用していますが、ボケ味を出すときに特におすすめしたいレンズがPanasonicのLeicaレンズである「H-NS043(LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.)」です。
今回の記事では、H-NS043の特徴とメリット・デメリットを紹介していきます。
目次
H-NS043の価格帯
H-NS043はパナソニックのマイクロフォーサーズレンズの中では最高峰の価格帯になっています。実際にAmazonで売られている価格は14万円近い価格になっています。
結構、高い値段ですね・・・なかなかこの値段をポンと払える人はいないかも。
しかしながら、正直に言って、このレンズとGH5またはGH5sがあれば、CMレベルの描写もいけてしまいます。編集しなくとも妖艶な色、ツヤ、色味がすごいきれいなのです。
特に人物に対しての描写力がとんでもなくすごいので、相対的に見るとコストパフォーマンスは非常に高いと思います。
価格を払ってでもよい映像を撮影したい人向けではありますが、私は購入して本当に良かったと思う製品でした。
H-NS043のスペック
レンズ構成 | 11群14枚(非球面レンズ:2枚、EDレンズ:1枚、UHRレンズ:1枚) |
解放絞り | F1.2 |
マウント | マイクロフォーサーズ |
最小絞り | F16 |
最小距離 | 42.5mm(35mmフィルムカメラ換算85mm) |
フィルター径 | 67mm |
重量 | 約425g |
H-NS043の魅力は単焦点レンズ最高クラスのF値です。マイクロフォーサーズレンズでF値1.2のレンズは他にはありません。
また、フィルター径も比較的大きく67mmで、金属でおおわれているので非常に高級感のある作りで、どっしりとした風格があります。
H-NS043の表現力
H-NS043は焦点距離42mm(フィルムカメラ換算85mm)のため、比較的離れていてもボケ感を出すことができます。
最近は私自身、人物を中心とした映像も撮影することが多いですが、特に建築系の現場で「ある程度距離を離れなければならない」とき、講演会などでごく近づけないときなどは非常に使えるレンズです。
GH5とH-NS043の組み合わせは最強の組み合わせの一つになります。
H-NS043の写真例
動画例
H-NS043のデメリット
H-NS043の良さを伝えてきました。H-NS043を利用すれば色々な表現が可能なため、購入したらその良さを実感できるはずです。
しかしながら、単焦点レンズならではのデメリットもあるので、以下に記しておきます。
- ズームレンズではないので、ズームできない
- 焦点距離42mm(フィルムカメラ換算85mm)なので、接近しての撮影は難しい
- 古い照明などを使っている場所では動画撮影時にフリッカーが発生することがある
焦点距離の問題は単焦点レンズのためしょうがないですが、このレンズは光を取り込む量が多いので場所によっては「フリッカー」が発生してしまいます。
特に古い蛍光灯が付いているオフィスでは、フリッカー現象が発生することが多いです。フリッカー現象が発生した場合は以下の設定にすると直る可能性があるので試してみてください。
- 30fpsに変更
- シャッタースピードを1/30に変更
- それでもダメなら「フリッカー軽減」の項目をいじる
- それでもダメならF値が高いレンズに変更する
まとめ
H-NS043の特徴についてまとめてみました。高価なレンズですが、一度使うとかなりコストパフォーマンスが高いレンズで使いやすいです。